ikod_ikotのブログ

ときどきハースストーンをやります。

魔法学院スクロマンス 事前評価振り返り

新拡張実装からもう二ヶ月以上が過ぎ、いくつかのナーフを経て来週にはもう新拡張のアナウンス! 新しいゲームモードも紹介されるという事でわくわくが止まりません…が、ここで一息ついて自分の事前評価を振り返ってみたいと思います。元の記事はコチラ:

ikod-ikot.hatenablog.com

評価を全部再度引用すると長くなってしまうので、今回は

つよい…◎

ふつう…◯

よわい…△

の三段階評価の部分を各クラスごとに画像にまとめました。デュアルクラスカードは両方のクラスに重複して載ってしまっている点はご了承ください。ちょうど今は大学も秋休みのシーズン、それでは秋学期前期の復習を始めましょう!

 

デーモンハンター 

 

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強いけど即ナーフは過大評価、と言っていたクリーンは、案の定どころかクレセントと一緒に環境から消えてしまいました。これはかなり意外。同じく過大評価気味だった滑空とメイジハンターは正しく評価できたと思いますが、最大の問題児はステリーナ。またスペブレ枠とか言っちゃってますからね。前回異端を弱めに見積もった反動で今回は逆に使いづらさを見誤った感もあります。人は過ちを繰り返す。マロウスライサーは発表時の欠片シナジーが不明だったのでふつう評価でしたが、その後のミスティック、細工師の追加を考えれば勿論つよい評価です。来期は更に重めのDHが来そうなので、もしかすると再びアルドラキ、そして斬舞に手が入るかもしれませんね。血の伝令?そんなものはなかった。

ドルイド

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電光石火、そして自然学の予習がぶっ壊れ、というのはあまりにも明白でした。適者生存や守護獣はかなり辛く評価していますが、これは「カード自体のパワーではなくてそれを可能にする異常なマナ加速と踏み倒しが悪い」という心情に基づいていて、今も間違っていないと思っています。地味にチビクッチャベラーを1マナ講師としてつよい評価したのは良かったと思いますが、実際にはトレント系デッキともども環境で見る事はほぼありませんでした。ギドラはつよい評価にするべきだったかな。シャンドー・ワイルドクローはファッティ獣コピーなどの動きも予感させましたが、数の力が採用しにくい以上は、結局マナ加速して守護獣の方がスイングターンがより早かった…という感じでしょうか。

ハンター

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シャンドー・ワイルドクローは初日発表のカードで獣ミッドレンジハンターの再来を予感させて好印象…だったのですが、とても環境の速度、パワームーブには対抗出来ない結果となってしまいました。そもそもクラス特性として遅いハンターは単体処理に特に秀でたヒーローですが、最近はデカブツが1体出る状況はごく稀で、複数の中型ミニオンや縦横展開が途切れなく続くのが常です。盤面を受けてテンポスイングするタイプのハンターは当分難しいのかな、という印象。逆にフェイスハンターの要のひとつ、カワイイ侵入者はつよい評価でもよかったと思います。血の伝令?そんなものはなかったってば。 

メイジ 

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メイジは今拡張で最もデッキタイプの予想が難しいヒーローとなりました。現在主流のスモールスペルメイジのリストは自分ひとりでは何年かけても辿り着けない様な、緻密なものとなっています。単純にスペルダメージをメインのテンポメイジを組もうとして、ファイアボールやファイアブランド不採用を思いつける人は非常に少ない様に感じます。またナーフにより封印されたトートランメイジも想定外のアーキタイプでした。結構事前評価歴は長いので大抵のコンボは拡張実装前に把握出来ている自信があったのですが、トートラン幻影のごく単純な組み合わせは完全に盲点でした。もう一方のモザキメイジのバースト力の考察に注力していたのもあります。コンボを知った後もコントロールに強めのファンデッキ程度の認識だったのが、どんどんリストが洗練されて無視出来ない存在になる過程にぞっとしていました。個々のカードの評価自体はほどほどですが、頭を冷やせ!はプールに存在する事が非常に強いカード、という評が気に入ってます。

パラディン 

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カード公開初日は退化の矢がパワーカードとして目立っていましたが、初登校の日を同じぐらい要注目のカードとして考察出来たのは良かったです。聖典ピュアパラが一気に上位デッキに食い込めたのは、このカードに続くアダールの手、そして盾情可憐な女騎士によって序盤の動きを確立出来たのが理由なのは間違いないでしょう。ハッタリ屋や権威の祝福も過度に評価せず、パラディンの予想はうまくまとまったように感じます。箒もパラに一番フィットするという評の通りでしたが、唯一アルーラは適当に投げても上振れを狙える点でつよい評価が妥当だったかな。ビッグパラは相変わらず絵に描いたファンネルケーキでしたね。 

プリースト

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プリーストはナーフが入ったイルシアの強さが目立ちますが、死者蘇生と無気力の波もやはり危険なカードでした。カバルの侍祭の評価はふつう止まりですが、無気力の波が後に発表されて一気に強さが一段引き上げられた感はあります。真言宴や光輝の贈り物で序盤から強く出て肉の巨人や敬虔な生徒を増やすテンポ型のキューブプリーストにも結構期待していたんですが、ドローソース不足のせいか成立には至りませんでした。縦横の違いはあれどトーテムシャーマンに近い動きのデッキなので、やはり盤面が残らない今の環境はきついのかもしれません。後はドラゴン学の予習、というか予習カード全般は想像以上の活躍を見せていますね。

ローグ

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秘密の通路は発表時点からナーフ後の今ですら頭のおかしいカードです。その上でローグがtier1ではないというのも恐ろしいですが…ジャンディスがただ強いカードなのも勿論、一見地味なリリアンもアグロ系のデッキでかなり光ります。ワンド泥棒は強いカードとは評価していましたがメイジ共々ここまでの活躍だとは想定していませんでした。一番意外だったのはカンニング。クエストローグ専用と思いきや、秘策ローグではかなり重要なリソース回復手段として採用されています。状況によってはケアは非常に楽なんですが、展開と同時に使うと強制的にハンドを吐き出させる事が出来ます。クエスト中の冒険者等との組み合わせは盤面を取る事に秀でたローグならではの運用方法ですね。とはいえ擬似ドローソースとしてはやはり不安定なので、通路がそこを補完している感はありますが… 武器ローグに関しては自己研鑽の剣のバフによるポテンシャルと遅引きした時のリスク評価は良い感じですが、ウォリアーともども斧刀講が採用レベルとの予測は出来ませんでした。

シャーマン

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今季のシャーマンはよく馬鹿にされてますが、個人的にはそこまで弱くはないと思ってます(拡張実装後毎月シャーマンでレジェンドまで登っています)。新カード群の中ではノート取り屋と電光刹花や嵐の怒り、ポータルとの組み合わせが光りました。過小評価気味だったのはファイアハート先生で、アグロにこのカードを採用すると予期せぬ追加打点を20点近くもらえることもあります。校庭の番人はコントロールシャーマンでもっと活躍すると思っていましたが、やはりリソース力不足でデッキ自体がプリースト等に呑まれてしまった感があります。スペダメシャーマンは…一夜漬けとソラリアンとジャンディスと弟子とサイクロンが足りなかったですね。トーテムシャーマンも強いデッキには強いんですが、盤面取る前提のシナジーはやはり旧世代デッキという感があるのでしょうか。

ウォーロック 

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事前評価は妥当な範囲におさまったと思いますが、個人的にはペン投げマリゴスOTKに期待していたので完成もみずに闇の睨視者がナーフされてしまったのは残念でなりません。Zooが消えた現在のウォーロックは少しさみしい印象ですがガラク軸もビッグ悪魔軸も今後のテコ入れがあるようなので、こちらも死者蘇生やマリシアといったパワーカードには今後も要注意です。何故か悪魔学の予習をよわい評価してませんが、これはジャラ様に変身したターンにヒロパを打てるロマンを捨てきれなかった残滓です。 

ウォリアー

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ウォリアーの事前評価で一番気に入ってるのは、ラトルゴアです。バニラを置く余裕はない…と思いがちですが一部のコントロールには試合を終わらせるパワーがあり、かつ対プリーストには致命的な弱点があるなど、まさに過小評価も過大評価も禁物なミニオンという評がフィットしたと思います。不良学生も面白いミニオン。一見したパワーはとんでもないですが、これを採用出来るデッキでの役割というのがより大切だと学べるカードでした。発表当時の「強過ぎる、2枚必須!」という評判に逆張りで弱い評価でしたが、流石に普通で良かったかも…ただビッグウォリアーを成立させる学位授与式が発表されたのはずっと後だったので、この時点では弱い評価も妥当? デッキ全体としてはロード・バロフや名誉の盾の追加で自傷テンポウォリが一強になるかと思いましたが、ドルイドの強固な挑発やバフに対しての退化の矢などが向かい風となり、環境の主流とはなりませんでした。後は死神の大鎌が思ったより二回りぐらい弱かったです。鎌装備→相手はミニオン展開を控える→こちらもスペルを使い辛いので何も出来ないというシチュエーションが多く、ただの4/4/2になる事がしばしば。この流れは十分事前に想定出来た筈なので、大きな反省点です。

中立

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なんといってもほうき、そしてペン投げ野郎の1マナ2枚がツートップでしょう。ほうきはクラス特性を奪う程の汎用除去パーツとしてのパワーがあるので、今後デザイン面の理由でナーフされる事すら考えられます。ペン投げ野郎は隠れた使い方が多い悪さをするカードという、のがまさしくな嫌らしいミニオンでした。新拡張が出るたびにまた別のデッキに組み込まれていきそうなので、今後も要注目です。個人的には、出し入れのアニメーションをもう少し早くして欲しいですね。ポルケルトは”デッキが組めれば強いカード、は強い”を体現したミニオンで、宝珠よりもずっと活躍しているのは驚きです。一方で大外れだったのがケルスザード校長とヴェクタス。ケルスザードは評価を逆張りし過ぎたかな…という感じですが、ヴェクタスの方は10日に一度くらい”実は強いのでは?”と組み入れては3日後には抜けている…というもどかしい立ち位置。今後光ると期待されながらひっそりスタン落ちな未来も少しだけ見えます。他には読書家や新入会員、ツアーガイドの評価は良い感じでしたが、守りのローブだけは外した気がします。主に対ドルイドを想定したメタカードと睨んでいたのですが、守護獣とほうきでスペル以外にも盤面を干渉出来るようになった点を見落としていましたね。

 

…以上です! 今回は時間をかけて管を巻いた考察出来たのでとても楽しかったです。冬拡張はもうちょっと簡素になるかもしれませんが、引き続き事前評価をやっていきたいですね。それでは休み明け、キャンパスに通うのは難しいご時世ですが、リモートで冬拡張のアナウンスをチェックしましょう! ikotでした!