ikod_ikotのブログ

ときどきハースストーンをやります。

フェニックス年のカードたち

ミニセットの追加も束の間、もうすぐハースストーンにも新年度がやってきます。同時にローテーションによって昨年度フェニックス年のカードたちはスタンダードから去りますので、環境でよく見たカード(※個人の感想ですが)を赤枠で強調しつつ、今年もこれらのカードをまとめてみました。今回はクラス毎に、主に現在のデッキに与える影響を考えつつ短いコメントも添えてみました。ただし今年度から実装されたコアセットも刷新される点には注意しましょう。盛大に見送った直後に、ちゃっかりコアセット入りして戻ってくるカードもあるかも...?

※公式のカードギャラリー表示の関係上、デュアルカードの画像は一方のクラスのみに掲載しています。

 

デーモンハンター 

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デーモンハンターは実装後すぐにナーフされたカードが多く、また魂の欠片デッキもイルギノス登場後は全く使われなくなってしまったので、赤枠のカードの多くは既に環境からは消えています。連続クエストは残りますがイルギノスも射手&下積み芸人コンボもなくなる上に多くのドローカードが消えるので、新ギミックに期待する以外は断末魔等のテンポデッキに戻る必要があるかもしれません。ビッグはともかくトークンDHもじわじわ推されてる感じがありますね。

ドルイド

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なんといっても過剰繁殖、電光刹花、予習といったマナ加速の根底が崩れるので、ランプ系のドルイドは全く新しいデッキビルドが要求されます。菌菌財宝、グロウフライも無くなる事を考えると、逆に今まで見向きもされなかった低〜中マナミニオン群にスポットがあたる可能性はあります。選択カードのシナジーを利用した踏み倒しなどが出てくるのでしょうか。一方挑発ドルイドも、草攻凶花というデッキの軸を失い、中立でもガーディアン改造屋やボーンチューワーの喧嘩屋が退場します。カワイイ侵入者が去るのもかなりのインパクトでしょう。獣ドルイドも草攻凶花、そして本影のフクロウを失うのは致命的ですが、それ以外のカードは概ね残っているので、他クラスのパワーも軒並み下がれば野生の心やその他新バフカードで組み直せる可能性はまだありそうです。

ハンター

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ここ2年間フェイスしかほぼ選択肢がなかったハンターですが(クエストは最近伸びてきていますが)、踏み潰すサイとヴォルパーティンガーが去る事で大きくデッキが変わりそうです。怒りの咆哮の3ドローを活かした軽めのデッキになるのは間違いないでしょう。悪魔の相棒やカワイイ侵入者、図太い徒弟も無くなるので、12マナの強い動きを確保出来るかがポイントです。縁の下の力持ち、リンリングのライフルにも随分お世話になりました。ヒーロータヴィッシュは来年度も使えるので、新秘策とその強化版にも期待大です。そういえば、ハンターの弱い2T目を埋められそうな秘密の景品の当選者が殆ど使われなかったのは意外でしたね。

メイジ

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循環、一夜漬け、モザキ、狂気のデッキ、ソラリアンといった環境を荒らしたカードが全て消えます。爽やかな湧き水は健在なのでまだスペルメイジのシナジーが無くはないですが、テコ入れが大きかったヒロパメイジの方が依然活躍出来そうです。ただしクラス唯一の影呪文でもあるクトゥーンの仮面が落ちるのは痛手なので、新カードは中型の攻撃的なスペルに要注目です。除去として退化の矢が消えるのもかなりインパクトが強く、来年度は盤面を重視するという開発方針的に、変身スペルは貴重になるのかもしれません。

パラディン

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登場時こそ成立が難しかった聖典パラディンでしたが、聖典カードのバフ調整とペン投げ野郎、今年度からは塗油の騎士の追加で結局2年間ずっとパワーを保ち続けたデッキでした。ギミックごと丸ごと落ちてしまうので、現状だとハンドバフも含めたミッドレンジ系のバフパラディンだけが残る選択肢となります (クエパラ?)。ただし権威の祝福は落ちるので、代わりの有用なバフの追加は必須です。また箒が去る事が盤面を覆す力が弱いパラディンにとって痛手で、加えてロードバロフ、正義の聖典も失うので一層ボードクリアが難しくなります。それなりのAoEの登場に期待したいところ。

プリースト

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再起、セセック&ナズマニ、手相占い、魂の鏡といった今でも環境に見るカード群が全て退場します。地味にドラゴン学の予習とそこから発見出来る骸骨竜も消えるので、発見カードの追加を控える開発の意向が継続されるのであれば、以前のコントロールプリーストのようなバリューで勝つプランは一層難しくなります。ただクエストも含めた断末魔ビルドは既にこれらのカードに頼らない形にシフトしつつはあります。クラス特性上魂の鏡やヒステリーの代わりとなる理不尽系除去は即座に貰える様な(嫌な)気配はするので、OTKが少なくなる事も考えれば居場所はあるかもしれません。アグロシャドウプリーストは採用カードこそ少ないですが、新入生、ツアーガイド、ガーディアン改造屋の3つの強力な1マナ陣、そして何よりも死者蘇生を失うので、デッキの成立には大きな工夫が必要でしょう。

ローグ

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ローグの何よりの痛手は秘密の通路のローテーション落ち。これだけでローグ全てのデッキタイプには大変革が起こり得、具体的にはより重めのカードが入る余地と必要性が出てきます。現地連絡員&タコロボは健在ですが重いカードは(0マナに出来ないので)タコロボとの相性も悪く、また狐の騙し屋、景品横取り野郎、ワンド泥棒、頭を冷やせといった最良級の軽量コンボ系カードも消えてしまいます。秘策軸も消え、斧刀講と影纏いが去る時点で武器ローグは消滅する可能性が非常に高いので、次拡張のローグは…まずはクエスト一本になるかもしれません。しかし「ローグ終わった」の声を覆すことに定評のあるこのクラス、ヒーロースキャブスはナーフ後も相変わらず最強カードの1枚だと思っているので、新カード&コアセットでまた下馬評をひっくり返す予感はします。

シャーマン

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現在主に活躍しているシャーマンデッキはヤシャOTKとバーンシャーマンですが、前者はコンボパーツが軒並み消え、後者は電光刹花や予習とフェニックス、ノート取り屋、そしてファイアハート先生の退場が非常に厳しいです。降雪の守護者とインコは依然として盤面環境を否定する理不尽ミニオンとして立ちはだかるものの、コントロール相手には決めての欠けたデッキとならざるをえません。とはいえシャーマンはダンジョニアを皮切りとしたドロー能力の補強を筆頭に今年度は大幅強化を受け、強力なエレメンタル軸も健在なので、来年度初頭も十分チャンスの感じられるクラスです。

ウォーロック 

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ふりかえってみるとウォーロックのフェニックス年のカードも猛威を振るったものが多いですが、それ以上に今年度のクエストのインパクトが強い為、実は現在のデッキで採用されている単クラスカードはバックファイアぐらいです。しかしデュアルカードの死者蘇生と肉の巨人が消えるため、バックファイアの重要性も加味するとハンドロック、梟OTK共にかなりパワーを落とす事になります。ミニオンタムシン&グルダンの手のバーストもなくなるのでファティグ型のクエストウォーロックも難しくなる事には要注意。引き続きハンドロックタイプを推すなら、死者蘇生との噛み合わなさから敬遠されていた裏通りの取り決めが使われるケースはあるかもしれません。最後に(バフされたにも関わらず一切見向きもされなかった)混沌のデッキに敬礼。

ウォリアー

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OTKやカザカサンの追加を経てかなりのパワーアップを遂げたコントロールウォリアーですが、防塁、魔刃嵐、地雷源といった対アグロ性能のカードが落ちるのが痛そうです。カザカサンを使わない型ならロードバロフの退場も厳しく、隠し武器と斧刀講が無くなりドロー性能が大きく削がれる点にも注意しましょう。プリーストと同様にクラス特性上除去カード自体はそれなりに補充されるとは思うので、寧ろ新カードはドローソースの追加こそが大切な様に思います。個人的には大好きだった急襲(ハンドバフ)テンポウォリアー、特にワットリーのローテーション落ちが名残惜しいです。

中立

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ダークムーンフェアの旧神たちがまた眠りにつくのが目立ちますが、どちらかというと改造屋、ペン投げ野郎、箒、徒弟、ツアーガイド、鎧売りの優秀な1マナ群の退場がインパクト大です。既にクラス毎の批評でも何度か書きましたが、これらの1マナ群が消える事で多くのデッキ構築で変革が促されるでしょう。他にも思い出深い中立カードは数多いですが、今年度のMVPミニオンに教団の新入会員を推すプレイヤーは(自分も含めて)数多いのではないでしょうか。ハースストーンにおける”1マナの重みを痛感させてくれる良い(或いは憎い)ミニオンでした。

 

 

...以上です! 冒頭に書いた通り実際にはこれに加えてコアセットの変更、そして新拡張のカード追加があるので新環境のクラスパワーの予想は非常に難しいですが、「こんなカードが来たらいいな」「また〇〇は止めてくれー」的な想像はいつも楽しいですね。諸事情で僕自身は今年はあまりHSをプレイする事が出来なくなりそうですが、空いた時間にカードやデッキの妄想をしながら日々を過ごそうと思っています。それではまた次の機会にお会いしましょう! ikotでした。