ダークムーン・フェアへの招待状 事前評価振り返り
明けましておめでとうございます。「今年はラダーを頑張る」の新年の目標が早速粉々に打ち砕かれてデッキに欠片として埋められてるikotです。そうこうしているうちにダークムーン・フェアは数度のナーフを経て、近日ミニセットの追加が来るとか。良い時期なので、恒例の事前評価振り返りをやっていこうと思います。元記事はコチラ:
前回のスタイルが気に入ったので、同様に
つよい…◎
ふつう…◯
よわい…△
の三段階評価の部分を各クラスごとに画像にまとめています。まだまだフェアは開催中ですが、ちょっと評価を振り返ってみましょう!
デーモンハンター
デーモンハンターの評価は良い感じにまとまったと思います。ぱっと見強そうな下積み芸人の様な高コストカードが全く使われないのは、もうDHのお約束。貴婦人やイルギノスの強さも想像通りでした。評価がわかれたところだと竹馬男や容赦なき追撃の活躍を当てられたのは良かったと思います。剣精が不採用だったのはかなり意外でしたが。欠片DHナーフ時のコメントにもありましたが、今のDHはヒーローへのアタック付与があまりに濫用されている気がします。アタック付与に対するシナジーはもっと控えめにするべきでは。フェルスクリームブラストの評価も寧ろOTKに使われそう、という点は当たりました...と言いたいところですが、トークンDHでのOTKとかちょっとよくわからない事書いてました。
ドルイド
ドルイドの評価で気に入っているのは、あまり前評判がよくなかった月触れのアミュレットをドルイドの序〜中盤に必要なカードとして高く評価した点。ハイランダードルイドではエリーズでヤシャ共々量産する事で、勝ち筋のひとつにもなる様です。月蝕もやはり序盤に動ける点で沼ビームとの差別化が出来ているように思います。一方で日蝕...というか新しいタイプのコンボデッキは登場せず、結局今もマリドルに落ち着いている様です。今後の拡張次第で暴れるのは間違いないので要注意のカードですが。キリはちょっと微妙評価ではありましたが思っていたより更に使用頻度が少なかったので、△でもよかったかもしれません。一番はずしたのは重さ当て。想像以上に使いやすいのか、対面のドルイドは8割当てて2ドローしてる気がします。
ハンター
ハンターは全体的に外し気味。そもそも今の環境だとリンリング 以外のカードは影が薄めですね(最近はマキシマでデスウィングをぶつけるデッキなんかも出てきてるみたいですが)。エサをあげないでねをふつう評価で留めたのは良かったですが、1/5獣としても利用価値があると期待したコブラは全く環境で見ず...序盤からバフで大きいミニオンを出す動きはエドウィンには敵わず、アグロには間に合わず、進化シャーマンには転化で変えられて...と不遇なアーキタイプなのかもしれません。断末魔軸のスペルハンターは...まあ弱くはない、止まりでしょうか。アンチコントロール性能はかなり高いと思いますが、それ系のデッキは全てチケッタスに居場所を奪われている感があります。
メイジ
初日は狂気のデッキとクトゥーン入りのスペルメイジが少し流行ってひやりとしましたが、結局派手さはあるものの勝率は厳しいものだった様です。的屋とイカサマゲームの存在によって期待した秘策メイジもランク上位帯では通用せず...あとは幻影ポーションで増やしたヴァルゴスでクトゥーンの仮面OTKを狙うデッキも出ましたが、実用には到りませんでした。実はハイランダーメイジは意外と強いという話も聞くので、メイジは追加のミニセットに期待といったところでしょうか。
パラディン
地味にずっと強いピュアパラ、聖典パラ両者を強化する1枚として新マーロックはしばしば見る気がします。個人的には勇者の目覚め以外でノズドルムを引っ張る手段が出来たので、箒やバロフ採用可能なノズパラが組める様になり楽しかったです。ロスラクシオンは強いと評判でしたが、やはり使ってみると聖典との噛み合わせの悪さが目立ちました。軽いデッキには遅すぎ、ンゾス等を入れた重めのデッキだと逆に1/1聖なる盾を活かせる場面が見当たらず。ワイルドだとおおヨグ、客引きと合わせて奇数パラディンに採用されている様ですが。客引きをめちゃくちゃ過大評価してるのは...自分でもちょっとよくわかりません。自動で聖なる盾まで付与してくれる様に都合よく脳内変換していた様な気もします。あれ、そういえばユレールはピュアパラでも必須ではないんですかね?これも意外。
プリースト
プリーストもメイジ共々今期は少し影が薄い気がします。特に今のプリーストはアグロを捌く力が弱いので、1度目のナーフまではかなり厳しかったんじゃないでしょうか。必然一押しの名付けられざるものも環境に見ず、マイエヴ、ステリーナに続いてまた4/4/3の地雷を踏んだか...と落ち込んでいましたが、最近はハイランダープリに入ったりもする様です。一応完全に居場所がない訳ではない...のかな? 洞察と手相占いのつよさを当てるのは結構簡単でしたね。プリーストは全体的にヤシャ推しだったせいでAoEが貰えず微妙だった気もしますが、実際ワイルドで変妖と除去を詰め込んだ実績達成専用デッキをプレイすると、たまに素で勝つので驚きます。え、ヒステリーと心霊絶叫が強いだけ?
ローグ
誰がどう見ても頭がおかしい狐がやっぱり頭おかしかったですね。同様にただ強いペテンと組み合わせてコンボ関連のカードパワー、特にエドウィンはおかしい事になっていました。DHもそうですが、他のクラス特有キーワードは(キーワード)+(シナジーカード)で踏み倒しを行うのが常ですが、コンボと異端はキーワードさえあれば踏み倒しのセットアップが狙えます。そこに更に狐(そして影隠れも!)で踏み倒せが上乗せ出来るデザインは再考して貰いたいです。 その他のカードだと、悪意の一撃はやはり単体除去が活きる様な環境にはならず見た目ほど強くはありませんでした。影纏いはほぼ見かけず現状大外れですが、今後絶対に悪さをするタイミングが来るはず。アグロでのアイスブロック的な使い方にも要注意。
シャーマン
(画像ではイナラに◎をつけ忘れました) 今回最強のパワーカードと推したデスマッチ管理係はやはり最強でした。初回ナーフ後無双をふるった進化シャーマンは勿論、その前からブラッシュアップを続けているアグロシャーマンの強さもひとえにこのカードが担保するデッキの安定性故です。僕もポルケルト入りのアグシャーにハマって先月はレジェンドまで勝率80%でした。その後読書家もポルケルトもナーフされてあえなく没となってしまいましたが。その他のカードの評価も、進化シャーマンで採用された支配人を除けば妥当だったんじゃないでしょうか。弱いけどみんなが言うほど悪くはない、というアイソアの評が個人的に気に入っています。まあやっぱりトーテムシナジーのポールはtier1の高さまでは届きませんでしたが。
ウォーロック
今からでも評価を取り消したいのは混沌のデッキです...ちょっと言い訳をすると、直後にチケッタスが発表されるまでは、遅いウォーロックに現状捌き切る選択肢はなく、切り返してフィニッシャーを連打出来る混沌のデッキの様なカードが必須だと思っていたんです。そりゃチケッタスとヤシャでデッキ10枚燃やしながら災厄と魂尽き事故で盤面更地にしてた方が早いわな... 他に意外だったのは火の輪くぐらせ嬢。かなりふつう寄りのつよい、という評価でしたが、それでもZooに1枚は入る性能だと思っていました。結局グルダンの手を破棄する方がずっと優先される、という事でしょうか。AoEケアしつつ6マナ1枚で1〜2マナカード3枚分ぐらいのパワーはありそうなんですが。
ウォリアー
ウォリアーはなんと言ってもETCがOTKを備えたウォリコンという禁忌のデッキタイプを誕生させてしまいました。一応OTKの存在にはカード発表直後に気づけたのでよわい扱いせずセーフ...なんですが、これ程実用レベルのものになるとは想定外でした。OTKパーツの全てがOTKの必要ないマッチで殆ど腐る事がない、という言われてみればという特徴が稀有でした。地雷源や剣喰い男の対アグロ性能も非常に高く、特に剣喰い男は全然ナーフしても構わないレベルだと思っています。最後の最後までその強さに悩んだバトンは結局サーカスシナジーごと葬られる事に...残念。ただ最近ンゾスを入れたハイランダーウォリにハマってるんですが、ワットリーを引いた時の勝率はかなり高いです。みんなが思っているよりも強いカードな筈。
中立
旧神は全部つよい!と評価せざるを得なかったんですが、ナーフ前の使用率は悲惨な事に...全部今回の漁り蟲枠ことくねくね怪異、そして読書家が悪かった気がします。ナーフ後もウォーロックやハイランダードルイド以外ではたまに見る程度、というのは結構悲しいので、是非ミニセットでもう少し遅いデッキを補強して欲しいところです。新生ソゴスに期待。他につよいをつけたところだと、乗客もクレーンゲームももうちょっと活躍して欲しかったところ。サイラスはアッシュタンOTK用の一過性のカードの予感もありましたが、ラトルゴアの活躍もあって今でもしばしば見かけます。他のカードの評価はまあまあかな、という感じですが、パレードのリーダーやダークムーンの像をふつう評価しているのはちょっと臆病だったかもしれません。逆に過小評価だったのは脱線コースター。進化シャーマン専用と思いきや、珍しい急襲ウォリアーにも採用されているようです。
...と今回は全体的にまとまりつつちょくちょく外していく、というそんなに美味しくない無難な事前評価になった気がします。やっぱり環境で旧神をもっと見たい気持ちと、でも毎試合ヨグ様に荒らされる様なラダーは勘弁、という気持ちが半々ですね。最近はマナレシオ、マナカーブというよりも状況をひっくり返せる切り札を何枚採用可能か、という様なデッキの組み方が多く過食気味なので、もう少し状況が限定的なシナジーを求めるデザインのカードが増えてもいいかな、と思ってます。どうやらクラシック、基本カードの再編も考えられている様なので、ミニセットの後も新年度でがらっとプレイの雰囲気が変わるかもしれません。新モードやBG、デュエルも含めて新環境に期待ですね。
それではフェアの幕間も終わる頃合い、引き続きお祭り騒ぎしていきましょう!
今回はこの辺で、ikotでした!